2000.4.4
CDジャケット撮影。
『錦瓊』という事務所の一戸さんに曲を聞いてもらい、持って来てもらった案がこっちのイメージとぴったりだったんで、ジャケットのデザインをお願いする事にした。
こっちから曲を渡して、向こうから映像が帰ってくる。またそれに答えて、写真とる時に表情作ったりする。なんかバトンの受け渡しをするようで非常に心地よい。
あなたから私へ。私からあなたへ。贈る言葉は悔いのない青春。かけめーぐーる青春。ビューティ、ビューティーーーーーーーー
若者ほったらかしですまん。
2000.4.19
VIRGO MUSICにて5/5 江古田マ−キーLIVEと今後のスケジュール打ち合わせ。
6/2 CD発売後のイベント、ライブハウス出演等色々決定。
レコーディングも最終段階、っちゅーか〆切り目前。この2週間レコーディングとLIVEリハ連日連夜めじろ押し。
んで、5/5のLIVE終わり次第『俺の空』計画スタート。日本全国ひとり旅。車であっちゃこっちゃ周りながら、CD宣伝のためストリートLIVEをする。まだ西に行くか、北へ向かうかも未定。決まってるのは6/2の発売日までには東京に戻って来るってことだけだ。
ずーっと自分の内面を見続けて来たレコーディング期間から一転、外の世界、他人との接触期間。どーなることやら分からんが、日々の行動、気持ちの変化は旅日記の形でインターネット上に掲載する。
この計画にしろ、CD制作にしろ、VIRGO MUSIC のスタッフやバンドのメンバー等、いろんな人の力が合わさって成立する事だ。なんとか俺だけじゃなく、関わってる人達みんなにとってイイきっかけになりゃいいなとガラにもなく思う。
なんだもう他人との接触出来てんじゃん。
2000.4.20
レコーディング〆切り目前にもかかわらず、リングス観戦宣言をしたバチが当たったのか、自宅作業中、突然睡魔に襲われテイクダウン、寝技にもちこまれて、意識回復した時には午後8時。
あれっ?6:30試合開始のはずなのに何で自分ちに居るんだろう?
最初は訳が分からずボーッとしていたのだが、次第に『遅刻』の二文字が脳裏に刻み込まれあわてて猛ダッシュ、電車に駆け込み渋谷へ。駅から代々木第二体育館目指しひた走る。
公園通りから懐かしの渋谷ジアンジアンを抜け、渋谷公会堂。この交差点を右に行けば良かったのだが、勘違いして左に行ってしまい、右手に目的地は見えどそこにはオクタゴンの金網を彷佛させる高い鉄柵。
行けども行けども入口は見えず、第二体育館は遠ざかるばかり。業を煮やして鉄柵乗り越え、気分としては『大脱走』のスティーブマックイーン。
会場に近付けば歓声どよめき、あー早く行かなければ手後れになってしまうー、と『卒業』のダスティンホフマンに自分を重ね、遠くに見える入口の警備員が「急いでー」と手招きするかのよう。
息絶え絶えに会場入りすると、山本宜久VSジェレミー・ホーンの真っ最中。走りっぱなしで肩で息する俺に合わせるかのようにグロッキー状態の山本選手が倒され、肩固めで極められる。
次はいきなりメインの田村潔司VSギルバート・アイブルだ。
代々木第二体育館ワンマッチ興業。俺にとってだけだが。
前回のKOK、キングオブキングストーナメントで、長い間日本人が倒せなかったグレイシー一族のヘンゾ・グレイシーを判定で破り、次回5/26のコロシアム2000で他団体主催の興業に出場する田村選手が、流れ上どうしても勝たなきゃいけない試合。
わかりやすく説明すると、学校で一番強いやつが、町内で噂になってた謎の男に勝利をおさめ、次に他の学校で闘う前に、転校生を倒さなきゃいけないような状況。場内も熱気に盛り上がる。
いつも通り四方に向かっておじぎをする田村選手に対し、コーナーにもたれかかりながら「早くしろよ」とばかりにあくびするアイブル。
テレ朝の辻アナなら「このリングスなめくさり野郎」とでも言いそうなところだが、田村の必死さに、余裕を演出するアイブルがやたらカッコイイ。あえてキャラ作る覚悟の決め方は見事だ。
試合開始。最初っから打撃戦の嵐。アイブルのパンチやキックをくらいながらも何度もタックルを決め、有利な体勢に持ち込む田村。
普通なら逃げられない体勢なのにひょいっ、と何気なくかわすアイブル。お互い立ち上がって打撃戦再開。
そんな展開が何度も繰り広げられ、どんどん体力を消耗していく田村、ついにダウン。ノックアウト負け。
静まり帰った会場で表彰式が行われると、さっきまでと一転し、滅茶苦茶うれしそうな顔を見せるアイブルに拍手、歓声が巻き起こる。
状況としては、こないだの橋本VS小川に近い感じだったのが、最終的には大団円。このへんがリングスらしさかな、と心地よかった。
浅草キッド、宇野薫選手らに挨拶。一緒に見てたユリオカ超特急とともにバックステージにもぐりこみ、勝手に記者会見に参加。週プロの鈴木健、紙のプロレスの山口日昇らの記者にまぎれて前田日明のコメントを聞く。部外者だとバレないように、メモ取るふりする我らチビッコ記者ふたり。
ふだん雑誌のちーさい写真でしか見たことない記者、紙プロの堀江ガンツ、大西タマリンなどを目撃しひそかに感動。
復帰戦の決まった成瀬選手を激励し、今日は解説だけだった高阪選手とともに渋谷の焼き鳥屋。あいかわらずのTKトークはおもしろすぎ。世界を相手にしてる人と、渋谷のガード下で飲んでるってのは奇妙な感覚だ。
俺も世界とはいわんが日本を飛び回るぜ、と気持ちも新たに渋谷を後にする。今日中には歌詞をFAXで送るんで今日の事は許してくれ、夜空に詫びを入れながら。
2000.4.21
朝方、奇妙な夢で目覚める。くわしく語りたいとこだが、夢の話ってのは聞かされる方は退屈なことが多いので、簡単に。
‥‥‥‥‥いーゆめーーー。
最終曲『バカライダ−』の歌詞、朝方ようやく完成。
2000.4.22
レコーディングの合間に『俺の空』の具体的なアイディアを考える。
『俺の空』ってのは本宮ひろ志のマンガで、安田財閥の御曹子、安田一平が全国を旅しながら色んな女性と触れあい、将来の嫁候補を捜す、まさに絵に書いたような、男のバカロマン。オっちゃんが若い頃はどえりゃー興奮して読んだもんだワイ。
それにあやかり、ボクチンも各地ストリートLIVEをやりながら、忘れかけてた愛を捜そうっちゅーバカ企画。
当然CDの宣伝も兼ねてるので、地方局やらCDショップにもダメ元で当たってみるつもり。
「どーせなら各地のズームイン朝に出るってのはどう?」と畑野くんの無責任アドバイス。
「あれっ、あの人昨日長崎に居たのに今日沖縄?」出来たらおもろいけどなー。
2000.4.23
大事なのは
『感じる事』と『伝える事』。
このふたつさえありゃ他に何の必要もない。
2000.4.24
ボーカル録り。本日声の調子良し。いい時と悪い時の落差が激しいな。体調整えるのも仕事のうち。
合間に畑野くんと5/5LIVEのリハ。歌いっぱなし。
2000.4.25
ずーっと男四人でスタジオに籠ってレコーディングをやってるんで、女っ気なきこと山のごとし。アイドルでは誰が好きだの、こんなドラマチックな出合いがしたいだの、会話がどんどん中学レベル。青臭きこと林のごとし。メシ食いながらTVを見ては、あまりに酷すぎる最近のニュースに憤ること火のごとし。レコーディング一曲MIX終わるごとに、清々しきこと風のごとし。早朝襲い来る睡魔、嵐のごとし。無意識に発するオヤジギャグ、氷のごとし。
2000.4.26
5/5江古田マーキーLIVEリハ。ギターの畑野くん、パーカッションに柴沼くんを迎え、トリオのアコースティック編成。睡眠不足のためテンション高し。今まで寝過ぎだったのかも知れん。
2000.4.27
リハ不調。どうにも煮詰まる。疲れてんのか?俺。
2000.4.28
キリングセンスのシャブさんこと河崎さんから自宅に留守電。
肝臓移植のため渡米してたハギこと萩原正人の手術が急遽決定したとの報告。あわててHPをチェックすると、おめでとうの嵐。どうやら知らんうちに手術成功したらしい。すかさずパソコン持ってないシャブさんに報告。
こいつぁ春から縁起がいいぜ。よく頑張った、ハギちゃん。あんたはエライ。
ハギの肝臓日記
2000.4.30
本日朝7:00ミックスダウン終了。家に戻って、ちょっと仮眠。そんままマスタリンングのためスタジオ『Heart Beat』。
一曲ずつ、音をチェックしなきゃいけないんだけど、聞いてるとその曲をレコーディングした時の状況が思い浮かんで来て、客観的に聞けません。
何か上手くいかないなあってゆー自分への苛立ち、大丈夫なのか?こんな事やっててっちゅー不安、やるしかねーだろ、自分で決めたんだからって決意。何やかんやが沸き上がって、あーほんとにこれで完成するんだなあ、なにしろこの一年間はこのアルバム作る事以外何もしてないつってもいいくらいの生活だったんで、本当に終わるってゆー実感が湧かん。
最後に曲間の時間を決め、完成。スタジオWALKに戻り、自分用にダビング。
あーこのスタジオともしばらくお別れか、と思うと何か帰りがたく、机に寝そべり、彫刻刀で名前彫りたい様な卒業気分だ。
終わりなんスね。ちげーよ、これがはじまりだろ。
そーだ。こっからだ。まだ何も始まってないんだった。この出来上がったCDを売らなきゃならん。きれーごと並べてる場合じゃねーや。ぶっちゃけた話、これ売れなかったら次は無い。売れたらいいな、じゃなくて売るんだよ、俺が。
俺だけじゃねえ、関わった人達全員が次に繋がるために。
売ります。金谷ヒデユキ生まれてはじめて、売れるための努力をします。
一番苦手なジャンルなんだけど、カッコつけてもしょうがねえ。ブツには絶対の自信がある。買え。買ってくれ。買うておくれやす。