2000.1.1
カウントダウンLIVE無事終了。今年は白黒どっちの目が出ようが、自分のコマをどんどん打って行く。たとえ失敗しても最終的に全部ひっくり返して、盤上を俺色に変えてやる。
幸い少しづつ味方も増えて来てるし、島も遠くに見えてる。後は泳ぐだけだ。
泳ぎながら考え、泳ぎながら起動修正、泳ぎながらコツをつかみ、泳ぎながら年をとる。大人の階段のぼる、俺はまだシンデレラさ。
何はともあれ、新年あけましておめでとう。
2000.1.3
何年ぶりか正月を実家ですごし、親孝行のマネごと。
絵に書いたような一家だんらんのスキをついて外出。初めて行ったパチンコ屋、初めて万引きした本屋、初めてエロ本拾った竹やぶ、初めて煙草買った販売機、初めて告白された校庭、いろんな初体験の場所を巡る一人はとバス。マンガ初めて物語コース。
20年近く前の事なのに相変わらず残ってる思い出の場所。箱庭みたいな街にぎゅうぎゅうに詰め込まれた俺の過去。ふだん滅多に振り返る事もないわりに、何の文句も言わずちゃんとそこに存在してる。そーゆーもんか。
温故知新。ふるきを温めて、新しきを知る。今年は久々ふるきを温めようかな、などと思いながら眠りについたら、カトちゃんに『うんこちんちん』の正しいやりかたを講習される夢を見る。
それはあっため過ぎだ。
2000.1.4
初めて車で帰郷したんで、当然車で上京。行きは混んでたんで5時間くらいかかったが、帰りは夜中に国道17号をひたすら花の大東京めざし2時間ちょっとで到着。日本なんて狭い国だぜ。
ちょうどラジオで松本隆特集をやっていて、斉藤由貴の『卒業』を聞きながらホントに初めて上京するような気分になった。
ようし、まだ見ぬ大都会東京よ。高卒のイナカもんが摩天楼にデッカイ夢を描いちゃるけん、待っちょれよ。おらの村さバカにすっとハー、てんびん棒でぼてくりこかすっど。
2000.1.5
早稲田の『ティーヌーン』でトムヤンクンラーメンを食った後、楽器屋とCD屋めぐり。街の風に染まる。
CDを買いHMVのスタンプカードを出すと「それは当店では使えません。」何?前の俺なら引き下がるところだが、今年の俺は違うぜ。
「何でダメなんですか?」
「当店はVirgin Megastoreですので」
「‥‥納得」
失敗して初めてわかる事もある。
さあ、今日から自主キャンプの始まりだ。
2000.1.16
今さらながらギターっていう楽器の面白さやら、音楽の成り立ちやらに気付き、そーっすとまだまだ覚えなきゃいけない事、身に付けとかなきゃ困る事がどんどん出て来て、気分的には夏休みの宿題に追われる小学生、あーセミとりにいきたいよーってな情熱を押さえながらの自主キャンプ。
夏を制するものだけが受験を制す、しかしセミは夏にしかいないのもこれまた事実。てなわけでちょこちょこと出歩きながら、やることやってます。
フォークダンスDE成子坂が解散したってニュースを聞き、桶田敬太郎宅に新年のあいさつ。今後は音楽活動をするらしく、バンドのメンバーが集まってた。
で、ギターのL-5くんにコードに関する質問したら、「あれ、さっき敬太郎さんにも同じこと聞かれましたよ。」と言われ、変におかしかった。
なんだか俺らおんなじような道順で、新しいことを身に付けつつあるのか?たぶん歩いてるとこは間違ってないんだろうな。
才能ある人間が身近にいるってのは何にも変えがたい財産だ。
2000.1.17
正月にテレビ東京でやっていたTVチャンピオン・ラーメン王選手権を見た人はいるだろうか?
俺もしっかりビデオに撮り、身を清め、正座をしながら拝見させて頂いたのだが、ここまで自分自身ラーメンに詳しくなると、新しい情報ってのはあまりないな。
煮玉子が半熟でギザギザに切ってあれば、ああ中野の『青葉』だなって分かるし、薫製の香りがって言やあ『竈』に間違い無い。
しかも優勝を争ったふたりがあまり美しくなく、自分の知識に酔っているだけ。ラーメン道を極めた先がこれか?と思ったら自然と涙がこみ上げて来てTVの前でひとり泣いた。
知識やら技術だのは見えない武器にすぎず、それを使って何をするかだと思うのだがなあ。どうも武器の使い方間違ってるような気がするぞ。
中国の弓の名人いわく「弓を射っているうちはまだまだ、弓を射らずして射る。不射之射だ。」とありもしない弓で空高く飛ぶ鳥を打ち落としたと言う。
しまいには、これは何をするものですか?と弓を見つめて尋ねた、なんて話を最近ある本で読んだのだが、ここまでくるとさすが中国って感じだ。
どうやら森繁こそが名人だと訴えているらしいのだが、俺はまだまだ弓を射る事にしよう。ちゃんとした使い方で、他人には見えない武器を。
2000.1.20
やっちまったー。
お茶の水の楽器屋でギターを修理してもらい、店の人の「もっとギターを大切に扱ってやってください」との言葉を胸に、「いままでごめんねギブソンちゃん、これからは君がレディで僕がナイトさ。つらい思いはさせないよ。」などと産婦人科帰りのカップルのような優男っぷりを見せつつ、車のキーを回す。
とたんにガリ、ガリ、ガリガリガリガリと、シブガキ隊の『スシ食いねぇ』を思い起こさせるフレーズ(30代限定)が。
「あれ?何だろうねギブソンちゃん。はなまるカフェの時間かな?よし、このナイト様が見て来てやろう。んー別に変なとこはないよー大丈夫だよギブソンちゃん、ん、ん?ん??あっ、ビートルくんがーーーー」
はは、ギターを直しに行った帰りに車を思いっきりガードレールにこすっちまったぜ。どうってことねえ、たかが車だ。
使えば傷付く、そりゃ当然。自分を大事にするのはいいが、傷付くことを恐れるな。生ぬるい優しさなどいらん。
2000.1.30
レコーディング中にもかかわらずプライドGP観戦のため東京ドームへ。
VIRGO MUSIC 水上氏、ユリオカ超特Q、漫画家の小林さんらと同行。
総勢15名の格闘家プラス最強の現役水道屋(元力士)がトーナメントで雌雄を決する為、水道橋に集結。ルール的にどうしても膠着状態が多く、負けない事を第一に考えて試合をする選手にはヤジが飛ぶ。
相撲甚句をバックに入場し、張り手も当たらず負けた太刀光、K-1から総合格闘技に転向、シアトルでの短期特訓の成果をまったく見せる事無く敗退した佐竹など非難されている様だが、個人的にはリングにあがった勇気だけでOK。
自分の実力がはっきりバレちゃう場に出るってのは恐い事だ。
また、どっちの選手も、ゆっくり入場あっさり敗退。実に明解。
そして、『北の最終兵器』と呼ばれながら付き人の荷物を持つ男、ロシアのドカベン山田太郎こと、イゴール・ボブチャンチンに真っ向から立ち向かい見事な負けっぷりを見せた、アレクサンダー大塚に感動。
魅せる闘いとは何かを教えてもらいました。
俺は魅せてるか?
みんなは魅せられてるのか?
女は海なのか?
好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るのか?
んーん。はーあ。