■緊急告知
2000-06-17 (Sat)

皇太后死去にともない、明日の熊谷インストアライブ
急きょ中止。


■モペラ復活
2000-06-18 (Sun)
AM11:00
急に思い立って宇都宮。
日曜なのに人少なし。
一度日光まで行って、夕方戻って来よう。

PM1:00
日光金谷ホテルに立ち寄り、創業者である
金谷善一郎氏の遺影にあいさつ。

「おじいさん、はじめまして。俺の親父を認知してくれなかったあなたを恨んだこともありますが、今は許せそうな気がします。

今日も本当は後継者としてこの金谷ホテルを乗っ取るつもりで来たのですが、あなたがどんな思いでこのホテルを建てたのかを知り、このまま黙って帰ります。

これからは同じ創業者として、あなたの力は借りず自分だけのの力でやっていきます。俺たちライバルっすよ、おじいさん。」

ひとしきりウソ妄想を楽しんだ後、再び宇都宮。


■みちのくひとり旅
2000-06-19 (Mon)

福島に行くつもりが、高速降りそこない

PM4:00
一気に仙台入り。

着いていきなりアーケード街に
『ストリートミュージシャン諸君うるさくて安眠出来ません』
のたれ幕。

果たしてこの街の反応はいかに?

PM5:00
アーケードを歩いていたらHIT SHOPのおねーさんに声をかけられ、一緒に写真撮る代わりに軒先かしてもらいLIVE開始。

ストリートライブ史上最高の反応だったのだが、盛り上がってきたとたんお巡りさんやって来て中止命令。

他の場所探そうと街をうろついたのだが、どこへ行ってもやる場なく、お巡りさんだらけ。さすが法治国家。

しかたなく暗くなるのを待ち怒られた時点で終了のつもりで、

PM8:30
仙台駅前歩道橋にてライブ再開。

さすがに人通りは少なかったが、それでもゾロゾロ集まり出す。

SOPHIAの追っ掛けだっつー女子ふたり、やたら俺に興味しんしんなんで聞いてみたらSOPHIAのLIVEのMCで俺の事をよく言ってるらしい。

バンドに対する不満など聞き、ファンの人ってのはこんな風に思ってんのかと参考になる。

烏龍茶やらタバコやらタコ焼きやら差し入れ山ほどもらい仙台人のあったかさに触れる。

いや、仙台イイっすよ。
女の人キレイだし。

帰り際、おっちゃんふたりやって来て、
「オレ、クラプトン好きなんだよ、何かやっってよ」

クラプトンは出来ないんで、オリジナルの『STAND FOR ME』唄う。

「おっ、なかなかイイ曲じゃねーか。
ん?なんかどっかで見た事あんだよな。
えーと…あっ、あっ、あー、何だっけ名前。
名前わかんないけど、好きなんだよお前。

ね、ね、ねねねね、こいつねー凄いんですよ、
いーやつなんですよ、知らないんすか、もー。
え?明日盛岡来んの?連絡して、オレ盛岡だから。
全部面倒見るよ。お前好きだもん。
CD買っちゃう買っちゃう。絶対来てねー盛岡」


■縁があったらまた会いましょう
2000-06-20 (Tue)

昨日、盛岡のおっちゃんにもらった名刺が見当たらない。

ま、とりあえず盛岡に向けて出発。


■穴場見つけたり
2000-06-20 (Tue)

PM2:00
高速乗ったら急に睡魔に襲われ、ほっぺたピシャピシャしながら走っていたのだが全然眠気とれず、長者原S.Aで昼寝。

高速サービスエリア内の公園は人があまり来ないんでけっこう穴場。

服を脱ぎ捨て裸で草村に寝っ転がり、日光浴。
山羊乳飲んで再出発。


■注文の多いミュージシャン
2000-06-20 (Tue)

PM5:50
ようやく盛岡にたどり着いたものの、駅前生態反応なし。
繁華街はヒトの生息認められるが、車の通りうるさし。

どっかに、静かで人通りが多く、警察に文句も言われず、雨の日には美しき貴婦人達が集い、日照りの夏には偶然通りかかった石油王がポンと小切手を置いて行くような場所はないものか?この近所に。

ゆやーんゆよーんゆやゆよーん。

PM7:00
んな場所などあるはずもなく、繁華街にてLIVE開始。

始めたとたんバスがブウォォオォオォオオーン。
あまりの喧しさに駅前移動。

人通りは少なかったが、女子高生と、柏から来た女の人に囲まれる。

「お前ら絶対あとでCD買えよ」と脅迫しつつサイン書きまくり写真撮られまくり。

CD売るためなら何でもしまっせー。

ひとしきり唄ったころ、お巡りさんより中止命令。

名前に住所に本籍年令、職業すべて本当の事喋っちゃってるんすけど俺。
だいじょぶッスか?

全国ストリートライブツアーの成功が先か、全国指名手配が先か?

ま、でもそんな前科ならある意味勲章。

しかたなく荷物をかたづけてると、おんなじ様に中止命令出された女性ストリートミュージシャンに話かけられる。

「女子高生に囲まれてましたねえ、プロの方なんですか?」

「いや、まだこのCDもインディーズだし、収入もないし、プロとは言えないッスね。今回のCD売らないと次がないんで、自分で車運転しながら全国を売り歩いてるんスよ」

「へえー、私も旅してるんです」

「電車で?」

「いえヒッチハイクで」

こいつぁすげー。
『俺の空』女版『あたいの空』だ。

なんでも去年の一月くらいからストリートでやり始め、全国いろんなとこを旅して各地に知り合いがいるらしい。

俺より全然たくましいぜ。

俺も旅の間いろんな人にあったけど、今は女の方がずっとしっかりしてる。

男はどっかしら甘えてるような気がする。

ボクこんなにがんばってるのにどーしてみんなわかってくれないのかなあグスン。

アホかっちゅうねん、ホンマにもう。

各地のストリート情報を交換しあい、行った事ある場所は
「そうそう俺もそうだったよ」
と長々話し込む。

せっかくの盛岡だからと冷麺をふたりで食べ、これから北海道に向かう彼女と、あえて連絡先聞かず別れる。

またぐーぜんどっか別の土地で会いましょう」


■ぐるぐる回せ
2000-06-21 (Wed)

昨日は、俺もまだまだ甘いかな?と思っていたのだが、よくよく考えたら自分の力で稼いだ金で買った車で移動してる俺の方が、ヒッチハイクより人に頼ってない事に気付いた。

前言撤回。俺の方が偉い。

もっと言えば、自力で稼いだ金つぎこんで、豪華なプロモーションビデオ作ってスポット流したり、莫大な金額でレコーディングする事も決して悪い事じゃない。

清貧の思想なんてくそくらえだ。

要は地道な事と派手な事の両輪回して行けりゃいんだろ、自分の力量で。

そんな思い抱えつつ、46号線を秋田へ向かう。


■ 秋田美人を探せ
2000-06-21 (Wed)

秋田着

PM5:30より
西武の横っちょでLIVE開始

一曲唄い終わったとたん
「CDいくらですか?」
えっもう買ってくれるんですか。
「今の曲入ってるんですよね」
はいはいはいはい。

さい先いいぜ秋田。
立て続けに3枚売れる。

正直手売りって結構大変なのよ。
特にシングルじゃなくてアルバムだし。

よーし、今日はこの調子で売りまくるぞ。
これから仕事帰りの人も増えて来るし、どんどん人通りが…あら?
あら?あらららららら?

減ってる?

さっきがピークかい。

6時を過ぎるとどんどん人減り始め、7時ころには無人の荒野。

それでもかまわず唄っていたのだが、自分が楽しむだけじゃなく売らなきゃイカン。

大学生3人組にローディーを頼み駅前へ移動。

ここもやっぱり人はあまりいなかったが買ってくれる人何人も現れ、気がつきゃストリート史上一番の売り上げ。

不思議な街だぜ秋田。
人はいないのにCD売れる。

最後に買ってくれた女の子が
「これにもサインください」
つって取り出したのが俺の昔のアルバム『DO THE ROLLINNG』

何か、待っててくれてありがとうってな気持ちになり、特別にネタをやってあげる。

そーか、そーゆー風に使えばいーんだな。
一人で納得。

PM9:30 LIVE終了。


■帰国司令
2000-06-22 (Thu)

AM10:00
また急に東京に戻んなきゃならなくなった。
さあてどっちの道を行こうかな。

PM0:30
海岸沿いを南下。
酒田市で一服。

ダイエーの入り口にいたカメラ屋の店員さんを見て、体に電流走る。

何かきっかけはないかと必死で考え、全然関係ないのにチラシを置いてもらうよう頼んだら、ダイエーの許可がないと駄目だと断わられ撃沈。失恋。

姑息な手段を使わず、最初から結婚を申し込めばよかった。

泣きながら爆走中。
自分が今どこを走ってるのかさえわからん。 

PM5:30
ふと気付いたら新潟。

どうやら無意識のうちに、いい人の多い街新潟を選んでいたらしい。

記憶をなくしてなおパンチを出し続けるボクサーのようだ。

早速駅前で開始。

立て続けにポンポンと二枚売れ、こりゃいいやと思ったとたん、駅員さんに
「唄うのはイイけど売るのはダメ」と言われ古町へ移動。

古町はストリートLIVEのメッカだと聞いていたのだが、ひと気なし。

人類求めて『ふるまちモール』をそぞろ歩く。

ようやく霊長類ヒト科の姿を見付けたのだが、そこはおねーさん方が呼び込みしたりしてる『子供は入っちゃけません』ゾーン改め『てめー誰に断ってここで商売してんだ』ゾーンっぽかったんで、すぐ横でLIVE開始。

人来ないからやめようと思うと人集まり、さあやるぞと思うと人いなくなり、何だかんだPM12:00まで。

CDもことのほか売れる。

特に地元のストリートミュージシャン達が買ってくれたのは嬉しかった。

結構ストリートでやっててもレベル高い奴がいるんで、聞かせる時は真剣だ。

「なんだよこの程度でCD出せるのかよ」なんて思われたらイカン。

当然仲間意識も芽生えるが、同時に道場破り気分も味わう。

まさに世界ケンカ空手旅。


■雨のハイウェイ
2000-06-23 (Fri)

新潟〜東京間333km爆走。

PM5:30
無事帰国。

仮眠とった後、千葉の柏へ。
水戸街道への入り方がわからず、何度も道を訪ねる。
大都会東京はオラの様な田舎もんにゃ、わかりにくーてまんず、はだれこすげなーよ。

PM9:30
柏着。

アーケードの隅っこで唄っていると、変な格好した男が
「ひさしぶりです」と近付いて来た。
誰だこいつ、と名前を聞いたら
「おさるですよ」
頭おかしいのかコイツは。どう見ても人間だろ。
「アニマル悌団のおさるです」

あっホントだ。おさるだ。
「ひさしぶりじゃん、何やってんのこんなとこで?
えっTVのロケ?いやー、ぐうぜんだなあ」
と答える俺の胸元にはあらかじめセットされたピンマイク。

てなわけで『メレンゲの気持ち』って番組の『アニマル探偵団』てコーナーに出演。

TV出演はプラスもでかいがマイナスもでかい。
特に『あの人は今』的なコーナーだけに、へたすりゃ致命傷。

依頼された時はどうしようか悩んだのだが、ちょっとでもCDの宣伝になればとOKした。

文字どおり『俺の今』が正確に伝えられれば問題ない訳だしな。

編集によってどうなるかまだわからんが、とりあえず元気でやってるってことは伝わるだろ。

あとはスタジオ勝負だ。

ロケ後おさるはさっさと帰っちゃったんで、駅前へ移動しリアルストリートLIVE。

また地元のストリートミュージシャン達がCD買ってくれる。

PM12:30まで唄い途中また道に迷いながら

AM2:30
我が家に到着。
東北編ひとまず終了。